学生のころ、関西の小劇団に入っており、少しだけ演劇をやっていたことがあります。社会人になり、関西から関東に移ったこともあり、最近まですっかり忘れていました。演劇をやっている人って少し変わった人が多いんですよね。だから私も昔は少し変わっていたのでしょうか。演劇って、役者をするので、どうしても役に入らないといけない。そうすると性格や感情も役になりきって、二重人格になるんです。
でも、これができないと上手い役者ではありません。私はそこまで上手くなかったので、役者を続けることもできず、次第に演劇から離れていきました。美味い役者が変わっているわけではありません。そうですね、言葉を変えると、上手い役者は変わっているのではなく、変えられるのではないでしょうか。先日、テレビに出ているベテラン俳優がこう言ってました。役に入り込むと周りが見えなくなってしまうことがあると。
それだけ感情移入ができて、役に入り込むことができるから、人を感動させることができるのでしょう。小劇団は、テレビや有名劇団と違って、比較的に誰でも参加できるものなのです。演劇をやりたいと思う人が気軽に入ることもできます。ただし、入ったからやっていけるとか、上手な演劇をできるとか、この点は別問題です。演劇を職業としてやっていくには相当の覚悟と力量が必要です。だから、学生時代に気軽に始めた私は、次第にフェイドアウトしていき、社会人になったら完全に忘れきっていたのです。